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医局のメリット・デメリットは?残るか辞めるか判断するポイントも解説
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医局のメリット・デメリットは?残るか辞めるか判断するポイントも解説

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医局に残ると、専門医資格の更新しやすさをはじめとしたさまざまなメリットを享受できます。しかし、医局人事による異動など、人によってはデメリットと感じてしまうのも事実です。

一方、医局を辞める場合も同じようにメリットとデメリットが存在します。これからのキャリアを検討する際は、どちらの選択肢が自分に合っているかをよく考えてみましょう。

本記事では、医局に残る場合と辞める場合に分けて、それぞれのメリットとデメリットを詳しく解説します。自分が今後医局に残るべきなのか悩んでいる方は、ぜひこの記事を最後までご覧ください。

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医局に残るメリット

まず、医局に残ると得られるメリットについてまとめました。

  • 専門医資格を更新しやすい
  • 博士(医学)の学位取得を目指しやすい
  • 研究や留学の機会がある
  • 人脈を活用できる

教育機関でもある医局に在籍していることは、専門性を高めるキャリア形成を後押ししてくれます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

専門医資格を更新しやすい

大学医局に所属していると、豊富な症例に携わることができるため、専門医資格の維持・更新に必要な経験を積みやすい環境にあります。指導医のもとで診療経験を積めることや、学会・研修会に参加する機会を得やすいことも、その理由の一つです。

また、医局の関連施設群内で異動することが多いため、専門医資格の更新要件を満たすうえで必要な診療経験を継続しやすい場合もあります。ただし、更新要件は学会や専門領域によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

専門医資格と転職の関係性については、こちらの記事を参考にしてください。

医師の専門医資格は転職に有利?優遇されやすい職場の特徴を解説

博士(医学)の学位取得を目指しやすい

博士号(医学)をスムーズに取得しやすい点も、医局所属の大きなメリットです。臨床研究に興味がある場合や、将来的に大学病院でのキャリアアップを目指す場合には、医局に残って研究を続け、足場を固めるのも一つの選択肢でしょう。

なお、勤務先によっては、博士(医学)の学位が評価材料となり、給与や待遇面で考慮されるというメリットも期待できます。こうしたキャリアを見据えて、医局に残る医師もいます。

研究や留学の機会がある

多くの医局では、大学が所有する最先端の設備を用いて研究を進められます。民間病院ではなかなか経験することが難しい希少な症例・疾患の実績を積むことも可能です。

また、留学先の紹介・推薦や各種サポートを受けやすいのも、医局に在籍しているからこその恩恵といえます。医局に残るかどうか迷っている場合は、このような支援体制の有無を判断基準にするのもよいでしょう。

人脈を活用できる

医局に在籍していることで、大学医局ならではのネットワークによる人脈を活用できます。難しい症例の対応を相談できるほか、知人や先輩からの紹介による転職、開業時の支援なども期待でき、いざというときに役立つでしょう。

さらに、医局派遣でなければ勤務が難しい病院もあるため、医局のコネクションには大きな価値があります。

医局に残るデメリット

医局に在籍すると多くのメリットを感じられますが、一方でデメリットも存在します

  • 医局人事による異動がある
  • 勤務先によっては給与が低い傾向にある
  • 診療外の業務も多い
  • 医局事情がキャリアに影響しやすい

メリットとデメリットの両方を理解したうえで、自分が医局の環境に適しているかどうかをよく考えてみましょう。

医局人事による異動がある

医局に在籍していると、医局人事に沿って異動・転勤しなければなりません。勤務地や転勤の時期を自分でコントロールすることは難しいため、数年単位で繰り返される異動を負担に感じる医師もいるでしょう。

特に家庭を持つ医師の場合は、引っ越しの手間や家族への負担が増加してしまう点が大きな懸念点です。

具体的な異動の頻度や時期については、以下の記事をご確認ください。

医局人事の決まり方は?異動の時期や頻度、拒否できるのかを解説
医師の転勤はいつまで続く?頻度や年収など確認しておきたいポイントを解説

勤務先によっては給与が低い傾向にある

医局に所属し、大学病院に勤務する医師は、民間病院の勤務医と比べると給与が低い傾向にあります。その一方で担当する業務量は多いため、業務内容と給与のアンバランスさに不満を持つ医師も少なくありません。

例えば、早い段階で退局して民間病院へ移った同年代の医師と、当直回数や担当患者数はほとんど変わらないのに、年収では差がついているという状況も起こり得ます。不足分を補うためにアルバイトを組む医師もいますが、医局によってはコマ数に上限を設けている場合もあるため、思うように調整できないこともあるでしょう。

以下の記事では、実際のデータから医師の年収について考察しています。気になる場合は、本記事とあわせてお読みください。

医者の年収は割に合わない?データから見る実態と4つの対処法を解説

診療外の業務も多い

医局に残った医師の多くは、患者の診療だけでなく、教育機関特有の業務も担当しなければなりません。そのため、労働時間が長くなる傾向にあります。

  • 論文執筆
  • 研究
  • 学会準備
  • カンファレンス
  • 研修医への指導
  • 事務作業

上記のような業務が入るため、プライベートの時間を確保しにくいという声もあります。特に学会シーズンや年度末は、日中の診療を終えてから資料作成に取りかかる日が続くこともあるでしょう。研究や教育そのものにやりがいを感じていても、診療と両立させる負担は小さくありません。

医局事情がキャリアに影響しやすい

医局人事の存在や組織の仕組みから、自分自身でキャリアを設計しにくい点もデメリットです

勤務先や異動時期をはじめとしたキャリアの方向性を自分で決めづらいため、「育児や介護などを円滑に進めにくい」「自分が本当にやりたい業務に携われない」といった悩みを持つ医師も多く見られます。

例えば、出産や育児のタイミングで勤務地を動かしたくないと考えても、希望が通るとは限りません。専門としたい領域が明確にあっても、その症例を扱う施設へ配属されるかどうかは自分では決められないところです。

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医局を辞めるメリット

続いて、医局を辞める際のメリットについて見ていきましょう。

  • 勤務地と勤務条件を自分で選べる
  • 年収が上がる可能性がある
  • 現場での実績を積みやすくなる

退局すると、医局を通じて得られる症例経験や研究、人脈などの機会は減る一方、自身の希望に合わせて働き方やキャリアを自由に構築しやすくなります

勤務地と勤務条件を自分で選べる

医局人事による転勤がなくなり、勤務地・居住地や働き方を自由に選びやすくなることが、医局を辞める大きなメリットです。当直・オンコールの有無や年収などの条件を比較検討し、より自分にマッチした職場を探せるでしょう。

結果的にワークライフバランスが維持しやすくなるため、家族との時間や趣味を大切にしたい医師や、自分自身の健康にも配慮したい医師に向いています。例えば、実家の近くで働きたい、子どもが小学校を卒業するまでは転居したくないといった生活側の条件を起点に、勤務先を選べるようになります。

医局の辞め方やワークライフバランスの改善策については、以下の記事をご参照ください。

医局を辞めるタイミングは?専門医取得への影響や円満退局の手順も解説
医師のワークライフバランス|診療科別の実態と今すぐできる改善策を紹介

年収が上がる可能性がある

医局から離れた場合、勤務先や勤務条件によっては年収が上がる可能性があります。主な理由としては、民間病院との直接雇用で高い収入を提示してもらえる・年収アップについて交渉できるケースがあるためです。

当直やオンコールの負担は変えないまま、年収だけが数百万円単位で変わることも珍しくありません。反対に、年収は据え置きでも当直をゼロにするといった交渉の仕方も選べます。何を優先して何を譲るかを自分で設計できる点が、医局にいたときとの大きな違いといえるでしょう。

給与交渉のコツは、以下の記事でまとめています。ぜひあわせてご覧ください。

医師が給与交渉を成功させるための4つのポイントとは?年収アップ事例も紹介

現場での実績を積みやすくなる

医局を辞めると、これまで論文執筆や学会準備などに充てていた時間を現場での経験に回しやすくなります

例えば、学会準備や抄読会の当番に充てていた時間を、外来やカンファレンス、手技の症例数へ振り向けられるようになります。専門医としての強みを「論文の本数」ではなく「担当症例数と経験の幅」で示したい場合、この時間の使い方は大きな意味を持つでしょう。

さらに、伸ばしたい領域の症例が集まる施設をあえて選ぶという戦略も取れます。

医局を辞めるデメリット

医局を辞める場合も、デメリットについてよく理解しておきましょう

  • 専門医の更新が難しくなる場合がある
  • 人脈や後ろ盾を失う可能性がある
  • 最先端の治療に関わる機会が減る

これらを把握しておくと、医局を辞めるかどうか的確な判断がしやすくなります。

専門医の更新が難しくなる場合がある

前述のとおり医局に残ると専門医資格を更新しやすい一方、医局から離れると更新が難しくなるケースもあります。更新に必要な症例数や単位を新しい勤務先で確保できるかが不透明なためです。

ただし、領域によっては問題なく症例数などを確保できることもあるため、自分が所属する学会の要件を事前にチェックしておきましょう。

人脈や後ろ盾を失う可能性がある

医局を離れると、在籍中に得ていた人脈や後ろ盾を失う可能性があります。

具体的には、「希少な症例に関する相談ができる上級医がいない」「ライフスタイルの変化に合わせた求人情報が入ってこない」といった状況です。新しい勤務先でも上級医や同僚とのつながりは自然に築かれていきますが、医局という組織単位の後ろ盾が同じように得られるわけではありません。学会や研究会など、勤務先の外にも意識して関係を広げておくと安心です。

また、退局の仕方によっても、その後の「元所属医局」との関係は変わります。円満に退局できれば辞めたあとも相談や紹介のつながりが残りやすい一方、強引に辞めると関係が途切れやすくなってしまいます。

最先端の治療に関わる機会が減る

医局を離れると、最先端の治療に触れる機会が減ってしまいがちです。加えて、業務を通じて経験できる症例数も減る可能性が高いでしょう。

例えば、大学病院では日常的に触れていた新規デバイスや治験、多施設共同研究といった機会が、転職先では巡ってこない場合もあります。専門医としての知識を最新の状態に保つには、自分から学会や研究会へ足を運ぶ姿勢が欠かせません。

そのため、学術的な経験を重視したい場合は、新しい勤務先での症例数や設備などを詳しくリサーチしておきましょう。

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医局に残るかどうかを判断するポイント

医局に残る場合・医局を辞める場合も、それぞれにメリットとデメリットがあります。ここでは、自分は医局に残るべきかどうかを判断するポイントを3つまとめました

  • 家族にどんなメリット・デメリットがあるか考える
  • 医局以外の選択肢を調査し、自分に適性があるか判断する
  • 医局を辞めずに解決する道を探る

上記を理解しておくことで、後悔の少ない選択ができるようになるでしょう。

家族にどんなメリット・デメリットがあるか考える

「医局に残る」「医局を辞める」の双方にメリット・デメリットが存在するのは、家族にとっても変わりません。自分にとってのメリットだけでなく、家族にとって望ましい選択はどちらなのか、と視野を広げてみましょう

ここでは「退局し、首都圏に引っ越すことで家族の負担を減らせる」と気付き、医局を辞める道を選んだ30代男性医師のケースを取り上げます。お世話になっていた教授の退職がキャリアを見つめ直すきっかけになったものの、家族の存在が判断基準の一つとなった代表的な例です。

【悩み・希望】
お世話になっていた教授の退職で医局での将来が見通せず不安に。長女の入学に合わせた2年後の円満退局と、首都圏への転居・循環器専門医の継続を同時に目指したい。

【転職前】
・診療科目:循環器疾患中心
・年収:1,300万円
・働き方:北関東/医局関連病院/頻繁に異動あり

【転職後】
・診療科目:循環器専門外来
・年収:1,650万円
・働き方:東京近郊/退局済み/異動なし

▼詳細はこちら
時間をかけた円満退局だからこそ出会えた大手医療グループの循環器内科というポジション|メクキャリエージェント転職事例

医局以外の選択肢を調査し、自分に適性があるか判断する

医局に長い間在籍している場合、「医局から離れたあと、どう働けばいいか」というイメージを思い描けない先生も少なくありません。そのため、医局以外の働き方について情報収集し、その労働条件や環境が自分に合っているかを確認しましょう

こちらの事例では、プライベートの時間が確保できないことから退局を検討していた30代男性医師の経緯を紹介しています。これまで知識がなかった医局以外の働き方について調べ始めたことから、キャリアを見つめ直したそうです。

【悩み・希望】
医局での期待に応える激務で心身は限界。家族との時間を確保したいが、医局を出ると執刀機会が減り整形外科医のキャリアが途切れる不安があった。

【転職前】
・診療科目:整形外科
・年収:1,400万円
・働き方:常勤週5日+外勤週1日/当直月4回/オンコールあり

【転職後】
・診療科目:整形外科
・年収:1,700万円
・働き方:常勤週5日/当直なし/オンコール激減(当番制)

▼詳細はこちら
「家族との時間」と「手術キャリア」の天秤。30代後半の整形外科専門医が医局を離れて手術を続けた転職|メクキャリエージェント転職事例

医師の市場価値やキャリアプランに関する情報は、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひこちらも参考にしてみてください。

医師の市場価値を決める5つの要素とは?適正年収の把握方法と活かし方を解説
医師のキャリアプランの立て方とは?キャリアパス一覧と年代別の考え方を解説

医局を辞めずに解決する道を探る

場合によっては、医局に残ったまま現在の働き方を変える選択肢もあります。十分な検討をしないまま退局すると、今後のキャリアの選択肢が狭まる場合もあるため、転職エージェントにキャリア相談を依頼するのも一つの手です。医局に在籍したまま、現在の悩みを解決できる可能性も十分にあるでしょう。

以下の事例では、子育てのために退局を視野に入れていた30代女性医師が、キャリア相談を通して「医局に所属しながら、業務負担を減らす」選択を取った経緯が紹介されています。複数の非常勤先を掛け持つ時短勤務から、勤務先を1か所にまとめられたため、生活に余裕が出たといいます。

【悩み・希望】
日替わりで異なる勤務先を回る負担や、急な欠勤で各所に迷惑をかける心苦しさに限界を感じる一方、医局退局による将来への不安も抱えていた。

【転職前】
・診療科目:皮膚科
・年収:900万円
・働き方:週3回/非常勤/3か所掛け持ち

【転職後】
・診療科目:皮膚科
・年収:900万円
・働き方:週3回/非常勤/1か所

▼詳細はこちら
あえて今は医局を辞めない。エージェントが示した非常勤先をまとめる提案で育児とキャリアの土台をつくる|メクキャリエージェント転職事例

医局のメリットとデメリットを比べて、自分に合う道を選ぼう

医局に残る場合・辞める場合のメリットとデメリットをそれぞれ理解したうえで、自分が目指すキャリアに最適な選択を見つけることが重要です。

もし今後の方向性に悩んでいるなら、医師専門の転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。メック模試でおなじみの医師専門転職エージェント「メクキャリエージェント」は、一人ひとりの希望する働き方やこれまでのキャリアに丁寧に向き合い、転職後のキャリア全体を見据えた提案をいたします。

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